実は知らない人が多い?敷布団の役割

実は知らない人が多い?敷布団の役割、敷布団の種類を紹介します!

皆さんは敷布団の役割をご存知ですか?昔ら使用している物だから考えずに使用している人も多いでしょう。私もそうでした。敷布団にそれまでの重要性を求めたことはありませんでした。しかし、実は敷布団は快適な睡眠を得るために必要な一つでした。その役割を紹介します。

また、敷布団にも多くの種類があります。その種類と、一つ一つの特徴、メリットやデメリットも紹介します。

【1.敷布団の役割】

みなさんは敷布団を使用せずに直に床の上で眠ったことはありますか?眠ったことがある人は経験していると思いますが、床に直で眠ると身体が痛くて、なかなか眠れないことや、途中で身体が痛くて起きてしまうなど身体だけではなく、睡眠にも大きな影響を及ぼします。

敷布団は、そんな影響から守る役割を担っています。敷布団のクッション性があるからこそ、身体と睡眠は守られ、快適な眠りを得ることができます。しかし、敷布団に求められていることはそれだけではありません。

人間の脊柱はまっすぐではなく、軽くカーブしており、アルファベットのS字を描いています。これは人間の自然な姿勢です。この姿勢は身体を支える上で大切な姿勢です。この姿勢を保ちながら寝ることが理想の寝姿勢と言われています。寝ている際にもこの姿勢を保つことで、肩や腰にかかる負担がなくなります。そこで敷布団に求められることは敷布団の体圧分散性やちょうどいい硬さなのです。

また、人は眠っている間もコップ1杯分の汗をかきます。そのため、快適な睡眠を得るためにも、敷布団には、身体の間の温度や湿度など、いわゆる寝床内気候というものが重要です。快適に眠るためには、一般的な温度は33度、湿度は50%と言われています。それを保つためにも寝具は必要で、重要です。

【2.敷布団の種類】

敷布団にも多くの種類があります。一つ一つ使用している繊維も違い、特徴も違います。では、どのような物があるのでしょうか。紹介します。


【2-1.木綿敷布団】

木綿敷布団は昔から使用されている代表的な敷布団になります。天然素材なため、肌に優しい素材です。汗をしっかり吸うという吸湿性には優れていますが、放湿性は劣ります。そのためこまめに天日干しを行い、湿気を逃がす必要があります。

長年使用すればどのような敷布団もつぶれてしまいますが、木綿敷布団は打ち直しができるため、再生も可能です。しかし。重量感があるため、他の敷布団に比べると上げ下ろしなどには負担がかかります。

【2-2.羊毛敷布団】

羊毛は繊維がうろこ状になっていることが特徴です。この独特な形状で保湿性、吸湿発散性、弾力性に優れており、軽量です。また、羊毛は水分を与えることで自然に熱を発し、温かくなります。そのため、冬でも人から自然と出てくる汗で温かくなります。また放湿性にも優れているため、快適に使用できます。

しかし、安価な羊毛敷布団の場合は、羊毛の臭いがキツイこともあり、その臭いが苦手という人は使用することも難しいかもしれません。またこの臭いをダニが好むため、ダニが寄りやすいというデメリットがあります。そのため、アレルギー体質の方にはあまりお勧めできません。臭いが気になる際には、天日干しを行い、乾燥させるようにしましょう。

【2-3.キャメルの敷布団】

キャメルとはらくだの毛質で出来ているものになります。キャメルは羊毛の2倍の保温性と吸湿発散性に優れているため、夏、冬とも使用しやすいです。キャメルの繊維は毛質がとても長く、耐久性もあるためへたりにくく、元の形に戻ろうとする復元力も強いため、羊毛よりもへたりにくいです。

しかし、羊毛同様で安価なキャメルの敷布団は臭いがあるため、苦手な人には不向きです。

【2-4.ウレタン素材の敷布団】

ウレタン素材の敷布団は表面に無数の凹凸があり、その凹凸により身体を支えることができます。そのため、体圧分散には非常に効果的です。耐久性も良くクッションも長く保てます。

しかし通気性には乏しく、水分を吸わないことから蒸れやすいです。今現在の製品には様々な工夫が施された製品もありますが、天然素材には適わないでしょう。また水に弱いため、洗濯は難しいでしょう。そのためダニや雑菌が繁殖しやすく、不衛生になる場合もあります。

【2-5.ポリエステル敷布団】

ポリエステルで作られた敷布団は軽量なため持ち運びは楽です。また、化学繊維で作られたことで生産コストがかからず、安く購入できます。

しかし、ポリエステルは保温力が低く、水分を吸わないため、吸湿性が良くありません。しかし洗える物も多いため衛生的には優れていますが、静電気が発生しやすいことで、埃を寄せ付けやすく、アレルギーを持つ人には適さないでしょう。

【3.敷寝具の理想的な構造とは】

では、敷布団を選ぶ上で理想的な敷布団というものはどういうものなのでしょうか。実は、人は横になった際に体重を頭、胸、おしり、足に体重を分散(体圧分散)させます。この体圧分散を元に理想的な敷布団の条件というものが存在します。

【3-1.5つの条件】

・正立した姿勢(正しい姿勢での立姿)の保持が良い
・体圧が局部に集まらず全体に分散する
・体が沈まない程度の硬さがあり、寝返りがうちやすい
・発汗を防げず、吸湿性が良いこと
・適度な保湿性がある

上記の条件が合わないと、人は睡眠の質向上にならず、一日の身体の疲れや脳の疲れを取る事ができません。

特に二つ目と三つ目の条件は重要です。柔らかい寝具は、体圧分散をかけられず、一番重たい箇所に体圧が集中してしまいます。また、体圧を理想的に分散できたとしても、硬すぎる敷布団では寝返りも打ちづらくなります。

人は一晩で30回以上の寝返りを行うと言われており、寝返りは睡眠中の筋肉の疲れを取る事、うっ血を防ぐためにも重要になります。そのため、体圧分散を行える敷布団、寝返りを自然と行える敷布団は必須になります。

【3-2.理想的な三層構造】

敷布団にはA層、B層、C層と理想的な三層構造があります。

A層 上層の肌に当たる柔らかな感触を生み出すソフト層
B層 中層の寝姿勢を正しく保つ支持層
C層 下層の揺れや振動を吸収するクッション層

A層は、マットレスの表面にあたる部分で、柔らかな感触とふんわりとした心地を生み出すのが役目です。肌に接する部分であるため、「ソフトな肌触り」「吸湿性」「放湿性」「耐久性」といった寝具の基本条件を満たすことが求められます。

B層は、ソフト層とクッション層との中間にあり、体圧分散させて姿勢を正しく保ちます。安価なものは再生物を使用している物もあり、埃の原因になるなど衛生的に問題がある上、耐久性も劣るので注意が必要です。

C層は、三構造の基盤となるクッション層になります。体圧を分散させ、揺れや振動を吸収する役目を担います。

【3-3.敷布団での実現は難しい】

しかし上記でまとめた理想的な敷布団はなかなか叶えたものはありません。マットレスであれば高価なものにはなりますが存在しています。しかし、マットレスでは眠れないという方にこのような敷布団を探すのは難しいでしょう。しかし、櫻道布団店や西川産業など、一部のメーカーではこの理想の三層構造を担った敷布団が存在します。

それがウレタン素材をプロファイル加工したものになります。プロファイル加工とは、凹凸を加工することを指します。プロファイル加工することで体圧を分散し、また血流を阻害しにくくさせます。身体が沈み過ぎないこともあり、寝返りもしやすく、睡眠中の運動量も減らすため、睡眠の質が向上していきます。

【4.まとめ】

いかがでしたか?敷布団が何故必要なのかと改めて見ると、その重要性も分かります。睡眠に適した環境を整えるということだけではなく、眠る際の姿勢を守り、快適な睡眠を促すなど様々な理由があります。

ベッドで長年寝ていた人には、敷布団で眠ると身体が痛いということもあり、私はマットレスでという人もいます。私もそうでした。マットレスで眠っていた期間が長かったため、敷布団で眠ると腰や身体が痛いこともありました。しかし、その原因は安い敷布団で眠ったことで、床の上で眠っていたことと同じだということが分かりました。お店で「こういう症状がある」「硬いのがいい」「柔らかいのがいい」など自分の希望を伝えたうえで、自分に合った敷布団を選ぶことで、今では腰痛も良くなりました。もちろん、マットレスで眠る事もあります。

自分に合う寝具は、自分の快適な睡眠を選ぶために必要なものです。睡眠は身体を守る一つの欲求です。その欲求を満たすよう、適当ではなく、しっかり敷布団を含め、寝具は選んでください。

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